【易】卦にも色々と性格がある~「彖」のはなし~

占術知識

易占いでは六十四の卦を以て、占いたいことに対して占断を下します。

卦はそれぞれ、主な意味ー「卦辞」(かじ)があります。

例えば、四番目の「山水蒙」は「迷う」。

二十一番目の「火雷噬合」は「障害」などですね。

初学者で卦の意味を覚えるときなどは分かりやすいのですが、学習が進むと、ちょっと問題が出てきます。

それが、「占っている内容に対して、答えが分かりづらい」問題。

例えば、「A社とB社、二社に内定を貰いましたが、どちらを選べばよいか悩んでいる」と相談を受けたとします。

そこで占って得た卦が「山水蒙」-”迷う”という意味の卦だったら?

「いや、迷ってるのは分かってるよ!」とセルフつっこみを入れたくなることでしょう(占者あるある)。

卦にも性格がある~「彖」~

上記のように悩むのは、単純に「山水蒙=迷う」としか覚えていないことに起因します。

ただし、卦を人間に置き換えてみるとどうでしょうか?

人間、常に誰に対しても同じ顔、ということは無いはずです。

恋人向けの顔、家族としての顔、ビジネスマンとしての顔…。

「穏やか」「几帳面」「おっちょこちょい」。
基本的な性格はあれど、場面と相手に応じて、態度や言葉遣いを変えるのが普通です。

卦もそれと同じで、基本的な性格はあれど、場面に応じて意味合いは変わってきます。

この「基本的な性格」のことを「彖」(たん)と言います。

彖を掴んでくると、卦の解釈の幅が広がります。

 

ただ、ちょっと注意なのは「解釈の幅」というのは、いわゆるインスピレーションとは少し違います。

根っこや本質的な部分を理解した上での解釈のことです。

「Aさんに叱られた~」と落ち込んでいる人に対して、

「Aさんも虫の居所が悪かったんじゃない?」というアドバイスはただの適当ですが、

「Aさんはあなたの〇〇というところは評価していたから、××を直せば完璧、って思ってるんだよ」というアドバイスは、Aさんの意図を理解した上でのアドバイスになります。

 

一般書店で売っている占い本でも卦辞爻辞といった基本は書いていますが、次のステップとしては彖について理解するのがおススメです。

易経を読んだり、あとは六十四卦の基礎、八卦をよく理解することが、彖を掴むことにも繋がってきます。

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